概要
ことば | 疑薬 |
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よみがな | ぎやく |
英字表記例 | doubtful drug |
意味
効き目の疑わしい薬。
「偽薬」の誤表記・変換ミスの可能性がある。
どの薬が疑薬か?
どの薬が疑薬となり得るかは、薬と患者の相性などによってまちまちです。事前に予測することはほぼ不可能であると言わざるを得ません。
また、どの医師・薬剤師・看護師でも、効き目が疑わしいと思っている薬が1つや2つ、3つや4つ、あれやこれやと挙がってくるのではないかと疑っています。
疑薬の例
疑薬として目を付けられ有効性の再評価を行った結果、有効性を立証できずに市場からの退出を命じられた有名な薬に武田薬品工業の「ダーゼン®」があります。
広く使われていた歴史ある医薬品も、ひとたび疑薬の烙印を押されてしまえば製造販売の承認を撤回されてしまいます。
現代的な手法に依らず、経験的な有効性しか主張できない医薬品は他にも存在しています。
プラセボとしての有用性
プラセボ効果的観点から擁護するならば、疑薬とされた薬は有用でなかったのではなく、偽薬と同程度にしか有用でなかったといえます。
言い換えるならば、疑薬とされた薬にも、偽薬と同程度の有用性があったということです。
証明の困難
疑薬が偽薬であると証明することは一般に難しいですが、対義語としての真薬になりたがる疑薬が証明しなければならないのは、「偽薬ではない」という否定的な命題です。
偽薬ではないことを証明できない疑薬は、偽薬であると推定されてしまいます。