概要
ことば | マイナセボ |
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よみがな | まいなせぼ |
英字表記例 | minusebo, minucebo, minus-cebo |
表記ゆれ | マイナシーボ |
意味
日本語におけるジョークで、プラセボの対義語として用いられる造語。
プラスマイナス?
プラセボの反対は、マイナセボだ。と言うわけにはいきません。
プラセボにはノセボという広く認められた対義語のパートナーが存在しています。
日本語として定着したプラセボも、元は欧米語の「placebo」という単語です。決して「plus-cebo」ではありません。
したがって、「plus(プラス)」の対義語である「minus(マイナス)」を用いた「minus-cebo」の語源的な正当性はありません。
マイナセボ効果は存在しないか?
プラセボ効果は、科学的に説明不可能な望ましい効果を意味します。
したがって、その対義語たるノセボ効果は、科学的に説明不可能な望ましくない効果を意味すると考えるのが妥当です。
しかし、字面だけを見れば、ノセボ効果に「プラセボの効果の無さ」という異なる意味を見出してしまうかもしれません。
プラセボ効果がプラスの意味を持つのに対し、ノセボ効果はマイナスではなくゼロの意味を持つように見えます。プラセボ効果がない「NO-cebo」と表記するのだから。
しかしやはり、ノセボ効果は「害する」とか「傷つける」といった語源を有する言葉ですので、そこには何がしかのマイナスの要素を持っていると考えるのが妥当です。
ノセボがプラセボの無効を意味する言葉であったなら、マイナセボも日本語の体系に適切な位置を占めていたかもしれません。
プラス | 無 | マイナス |
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plus | none | minus |
plus-cebo | none-cebo | minus-cebo |
placebo(+) | nocebo(-) |
マイナセボ効果の用例
ノセボ効果ということばを一般向けに紹介する時、ノセボ効果の意味を適切に伝える役割をマイナセボ効果が担えるかもしれません。
プラセボ効果は時に、悪い結果をもたらすことがあります。プラセボによるマイナスの効果は、そう、「マイナセボ効果」…ではないんですね。実は、「ノセボ効果」というれっきとした対義語が存在しています。