概要
ことば | 類似薬 |
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よみがな | るいじやく |
英字表記例 | related drug, analogous drug |
意味
他の薬と同じような薬効の薬。
複数の意味
後発医薬品
後発医薬品(ジェネリック医薬品)は先発医薬品と同様の薬効を有するため、類似薬といえます。
効果・効能がほぼ同じでも、用法・用量が異なる場合があり注意が必要です。
化学構造
医薬品に含まれる薬効成分の化学構造に着目し、構造が似ているものに対しても「類似薬」あるいは「類似構造薬」の名称が使用されることがあります。
商品名
類似薬と本質的に異なりますが、互いに商品名が類似しているにもかかわらず、それぞれ全くことなる効能の薬があります。
商品名の類似した医薬品を取り違えて使う医療事故は度々発生しており、問題となっています。
類似薬のプラセボ効果
互いに薬効の類似する医薬品は、やはり同じようなプラセボ効果を示すと考えてよいのでしょうか?
実は、そうではありません。
プラセボ効果に影響を与えるのは、薬を構成する全ての要素だからです。色や大きさなどの見た目、匂い、食感、刻印などはもとより、価格ですらその効果に影響を与えてしまうことが知られています。
類似薬は、薬剤の効果・効能だけが類似しています。見た目や服用感などの部分で差が出来てしまうがゆえに、プラセボ効果の現れやすさや現れ方に差異があることは十分に考えられます。
真似薬(mimic drug)
「真似薬(まねぐすり)」という言葉は今のところ一般に使われていませんが、「偽薬」の異表記として用いられる可能性があります。
2014年9月現在、「真似薬」でGoogle検索を行うと、PDF文書中の「類似薬」が分解されて「美真似薬」としてTOPに拾われてきたため、今のところ独立項とせず本項に記載しました。